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老化と寿命

 細胞生物学者でオートファジーの研究をされている吉森保氏の著作を読んで、人間は進化の過程で、老化と寿命を結びつける戦略を取るようになったと知りました。
 老化=寿命でない生物もいるようで、そのような生き物は、死ぬ直前まで身体機能は衰えることなく、いわゆる「ピンピンコロリ」の死に方をするようです。
 人間が老化を選択したのは、社会的生き物であるということがあるようで、次世代を刷新することで、イノベーションを生み出すことが可能になり、文明が進歩することができるようになったようです。
 オートファジーは老化を遅らせる働きがあり、これまで遺伝的に老化がセットされていたものを、オートファジーを妨げるタンパク質を同定したことによって、それらを除去することで、老化しない身体を手に入れることが可能になってきているようです。
 老化のない人生が可能になると、死に至るまでの不安、苦痛、恐怖から解放され、与えれた(寿命は延ばすことは不可能)人生を最期まで、充実して生きることが可能になってくるということで、人間の文化がこれまで築いてきた、道徳、倫理が大きく変わり、それに基づいて築き上げてきた社会も全く異なるものになるのではないかと思いました。