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蛍の光の可能性

昨夜は、雨が降る中、市内の一の坂川に蛍を見に行きました。あたりが暗くなってくると、蛍の光が、ひらひらと飛び交う様は、友人曰く「もう盛りがすぎたのかも?」程度の量でしたが、それでも、梅雨入り前の風物詩として、趣のあるものでした。
最近「蛍の光」で注目されているのが、がん免疫療法における蛍の光反応を応用した、がんベクターによるがん標的指標の働きです。ピンポイントで抗がん剤をがん細胞に注入する際に、あらかじめがん細胞に対して、蛍が持つ酵素「ルシフェラーゼとフリフェリン」の反応による発光作用を利用する物質をベクターに装着させてがん細胞に届け、がん細胞の指標とするもので、これにより、ピンポイントでオーダーメイドの抗がん剤ががん細胞に作用することで、副作用の少ない(ほとんどない)治療が可能になるというものです。
蛍の光は、幻想的なだけでなく、実際においても、人間に役立っているのだと思いながら、蛍の光を眺めていました。

こr