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複合的な触覚

 五感のうち、触覚は、視覚や聴覚にくらべて、意識に上りにくい感覚です。人体最大の臓器である皮膚の中に、触覚の受容器があるのですが、温度、圧力、振動、痛みに対応した受容器があり、それぞれの受容器は神経によって、脳に伝えられて、「触る」という感覚を作り出しています。
 その触覚は、他の感覚ー視覚や聴覚ーと融合することによって、複雑な感覚を生み出したり、精神的な動きと関係しても変化するようです。
 そして、触覚は、私たちが母親の胎内にいるときに、まっさきに生まれる感覚であり、赤ちゃんが外界を認知するのに、もっぱら使う感覚です。
 しかし、成長するにつれて、聴覚や視覚などの感覚が強くなり、触覚は、意識に上ることがあまりないようですが、私たちの無意識をつくるのに、大きな役割をしているようです。
 そして何より、「触る」は他者との温かい交流を生み出す源泉です。