美学者伊藤亜紗著「体の居場所をつくる」を読んでいます。
さまざまな身体的、社会的障害を抱え持っているために、「環境に埋め込まれて」、ダイレクトに環境からの刺激を強く受け、それが、様々な身体の不調として現れている人達の語りと、それに対する著者の考察が述べられています。
それを読むと、身体は環境と相互のインタラクションをしながら営まれているのだということを改めて感じます。
身体のことを常日頃ほとんど意識しないで過ごすことができるのは、環境からの信号を受けとる閾値が高いか、もしくは、身体の中で感じないように無意識に排除されているシステムが働いているお陰なのだなと。
ただ、そのインタラクションのバランスが大きく乱れた時、病という不調の形で、健康だと自認している人にも表れます。
そうならないためにも、身体と環境のバランスをうまく調整し、身体からの「声」に耳を澄ませるように意識することが大切だと思いました。